10年構想グランドデザイン

心のバリアフリーをなくし、障がいのある方々の豊かな地域生活を実現するため、課題解決や方針・目標を策定いたしました。10年後の実現を目指しての取り組みをご紹介しています。

正職員の離職率0%の実現

平成29年度、正職員の離職率0%の実現となった。明星学園の歴史からしてみれば奇跡である。これが29年度だけの瞬間風速なのか、これからも長期に渡って維持していくことができる数字なのかが、明星学園の浮沈を握っている。

この4年間、人材確保、人材定着、人材育成のために多くの施策を実行に移してきた。その多くは、全ての職員の知恵と協力と理解によるところが大きい。感謝である。が、これから先、特に人材確保にとってはさらにいばらの道が続くであろうことが推測できる。人材が足らないのは、福祉業界ばかりではなく、全ての産業において人が足らないからである。

つまり、持続的な経営をしていくためには、不断の努力、仕掛けが必要ということになる。
悪条件の中でも必死に支援の質を維持、あるいは高めようとしてきた、また実際に高めてきた明星スピリッツはこれからも健在だろう。

支援の質の担保と事業展開

好条件の中で、さらに好循環が生まれることが予想される。人材が定着すれば、確実に支援の質の向上が担保されるに違いない。

その中で、私たちは、支援の質を担保しながら事業展開の道を進もうとしている。いたずらに事業拡大、事業展開を進めることは、支援の質を低下させ結果として利用者の皆さんの不幸を生みだすこととなる。支援職員を育てながら、育った人材を核にして次の事業に踏み出すべきだと考えている。

障害の最も重い方々(知的障がいも自閉症も行動障がいも介護度も)の豊かな地域生活が、いま私たちが目指すべきミッションである。一つ一つ、毎年確実に課題を克服し、自らの手に方法論を獲得し、それを糧に次の年のチャレンジに繋げていく、その日進月歩の姿勢で目標にたどり着くしかない。

リクナビを活用した人材確保に30年度は挑戦した。10年後を見据えた人材確保、人材定着、人材育成を図る中で、活気のある、明るい、しかも前向きな職員集団を醸成し、「みんなが幸せになる場所」を全ての職員の手で構築していきたいと考える。

10年構想〜明星グランドデザイン〜

10年構想グランドデザイン 平成27年4月(12.9MB)ダウンロード